マヘビについて

「マヘビには気をつけて」、近所の人によく言われる。マヘビと言うから、当然蛇の一種であることは容易に想像がつく。家の前を田んぼ用の水路が流れており、緒方井路の一つで高台を流れているため、上井路と区分けして呼ばれたりもする。蛇は水が好きだ。特に石垣があったりすると、わが住処と、とても元気である。石の隙間で寝泊まりできるからである。泳ぎは十八番で、おそらく陸を這うよりも速い。したがって、我が家の近くで、元気な蛇をよく見かける。

 さて、マヘビとはどのような蛇なのだろうか。頭はずんぐり三角で、伸長?は短い。そして、どうも毒を持っているらしい。独特の臭いを出すという人もいる。シマ蛇など普通(毒無し)の蛇は、人に遭遇すると、あわてて逃げるが、マヘビは逃げずに攻撃態勢をとるらしい。ン?、もしかしてこれはマムシのことか。そう、大分でマヘビとは、世の中で言うところのマムシのことである。なぜ、わざわざマヘビと言わなければならないのだろうか?マムシは虫じゃなく蛇だから???

 マヘビを漢字で書くと”真蛇”となるのだろうか。調べてみると驚いた。真蛇というと、マヘビでなくシンジャと読み、般若(はんにゃ)と呼ばれる女の鬼のお面のことである。嫉妬のため、顔が蛇のようになり、耳はなく、口は耳まで裂け、舌が覗き、牙も長く、髪もほとんどなくなるとされている。なんと、そうだったのである。世の中でいうところの、マムシとは、女が鬼と化したものであったのだ!?

 さて、マムシのことをマヘビと呼ぶ理由は、とりあえず解明できたとして。もうひとつ大分の呼び方で難問がある。竹の代表的な種類に、孟宗竹と並んで真竹(まだけ)がある。大分ではこのマダケのことを、ホンダケと呼ぶ。これはなぜなのだろうか?いろいろ調べてみたが、よくわからない。しかたないので、我流の説を述べたい。最有力の説はこうである。大分では別府を中心に竹細工が盛んである。竹細工に使う竹は真竹である。この竹は竹細工に最も適した”本物の竹”としたことから、ホンダケとなったもの。だが、この説には少し困ったことがある。竹細工の本場である別府で、ホンダケと呼んでいる人がほとんどいないことである。しからば、これでどうだ。大分で本田さんという有力な地主がおり、その家の庭先に生えていた竹だから本田家(ホンダケ)とか?ま、これくらいで許してください。

 ただ、理解すべきと思うのは、世の中でなんと言おうが、あくまでの自分たち流の呼び方をしようとする大分の人の心意気である。意固地な人が多いというか、こだわるところが少しズレてるというか・・・。

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