たまに行く東京

先日、移住希望者を対象にした、大分県主催の「大分暮らし塾」というイベントが、東京有楽町であった。そこで、移住経験者として話をするよう要請され、ひさしぶりに上京した。

 

「古民家に住む私の田舎暮らし」というテーマで30分ほど話した。このイベントは以前より行われており、私自身、数年前の東京在住のころ参加したことがある。その時に比べ、今回の参加者の年代層が広いことに驚いた。二十数名の参加者の中で、リタイアを前提とした50代、60代が全体の半数程度を占めているものの、残り半数は30代、40代で、明らかに二十歳そこそこという人もいた。若い人が田舎に関心を持ってくれるのはうれしいことである。しっかり準備をしたら、後は”何とかなる!”の気持ちで大分に来てもらいたい。

 

さて、せっかく来た東京である。いつものともろを散策してきた。神保町の本屋街で風景が一変しているところがあった。三省堂という超でかい6階建の本屋さんである。なんと、各フロアにあったレジが廃止され、1Fに集中していたのである。ほとんどスーパーのレジと同じ仕組みで、各フロアーで買い物かごに本を入れて回り、1Fの集中レジに並んで精算するのである。なんだかちょっと味気ない。本という文化の賜物が、カッパエビセンなど、袋菓子に成り下がったようだ。そのためか、ついつい買い物かごに入れ、精算したら大台にのっていた。買い物かごに入れても、本は本の値段がするのである。

本屋さんは不況であると言われているが、ここまできたか、と言う感じである。本屋に入ると、一日中いても飽きがこない性分である。時代が変わったといえ、本は紙の本として、そして本屋さんで、なんとか継続してもらいたいものである。

 

アキバにも変化があった。萌え~のお姉ちゃんや、AKBではない。なんと黒装束で目だけ出したブブカ姿のイスラム系女性(と思う)を二人も見たのだ。グローバル化がさらに進んでいるようだ。言うまでもなく私は正統派のアキバ通いである。60年、70年代の「ラジオ少年」までは遡らないが、80年代のパソコン世代である。ちまたの風俗系には目もくれない(はずだ?)。メモリがまた値下がりしていた。な、なんとUSBやSDカードの32GBのものが、ついに2000円を切り、1000円代で売っていたのだ。しかも”クラス10”である。何年か前に最初にデジカメを買った時、確か1GBが1000円くらいで”安い”と思ったのだが。や、安過ぎる、思わずまた買ってしまった。

 

大きな肉の塊を店先にでんと吊るし、芸術的な薄さで削りながら、陽気な声で「ケバブ―」と叫んでいるトルコ人の店。そして路地裏にいくと、段ボールの上にカバンを広げ、何やら怪しげなものを売っているオヤジの姿も。アキバ健在なり。

 

”たまに行くにところなった東京”を後にした。そして、大分の我が家に着くと、なんだかほっとした。

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