今年も稲刈りの季節がやってきた。ここ緒方町では稲刈りがの時期は10月中旬が多く、他の地域に比べけっこう遅い。今年は夏の猛暑に少雨と、天候不順で様々な障害が出ている。”ツボ枯れ”と呼ばれているウンカ(害虫)にやられた田んぼが多く、ひどいところでは1枚丸々ダメになったところもある。私の田んぼもイモチが少し出て収穫は多少減りそうだ。
稲で最も大事な時期は、花が咲き穂の出るころの天候らしい。私の田んぼは8月下旬に穂が出たが、そのころは、猛暑が一転して1週間ほど長雨となり、これが良くなかったらしい。なんだかんだ言っても自然が相手なので、努力ではいかんともしがたいことが多い。来年はせめて1枚ごと田植の時期をずらして、リスク分散を図る必要がありそうだ。
私の田んぼは10/13が最初の稲刈りとなった。東京の友人が中学生の子供を連れて遊びに来たので、この時に”体験”で少しやってもらった。この中学生には芋ほりや栗拾いなど、いろいろ農家体験をしてもらった。
稲刈りに使う鎌は、刃先がギザギザになった”ノコ鎌”であるが、このような鎌を見るのは初めてらしく、めずらしがっていたので、普通の草刈り鎌とノコ鎌の二つを、実際に使ってもらい、違いを比べてみた。やってみればすぐ分かるが、普通の草刈り鎌では稲は切れない。刃物は鋭ければいいというものではないのだ。
さて、今年の稲刈りに私は”秘密兵器”を用意していた。秘密兵器とは「バインダー」のことである。バインダーとは「自動稲刈り機」のことで、刈取りと結束の二つの機能を持っているが、なぜか結束の意味のバインダーという名を名のっている。本当はカット&バインダーか、言葉を合成して”カバインダー”とでもなるのだろうか?。まあどうでもいいが、言いやすいので私も世間にならってバインダーと呼んでいる。
このバインダーは昨年知人を通じて譲っていただいたものだが、いざ使おうとしたら片方のタイヤがダメになっていた。それでも無理やり使うことにしたのだ。
さすがは文明の利器、バインダーの威力は絶大である。最初の田んぼをやってみると、なんと正味半日、しかも1人作業である。この田んぼは昨年水俣の友人の助けを借りて、手作業で刈取りと結束をやったが、3人で丸2日かかっていた。腐っても鯛、じゃなくて、片肺(片車輪)でもバインダー。もう手刈りなんかできそうにない。
※<お断り>世間の稲刈りは、とっくの昔(20年以上前?)に「バインダー」から「コンバイン」の世界になっています。コンバインとは、稲刈りから脱穀、そしてワラを刻んで田にまく機能まで、一気にやってしまう複合機のことです。
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本田和子 (木曜日, 14 11月 2013 01:13)
安雄さん、浩子さん、先日は丹精込めて育てたお米を有り難うございました。ふっくらツヤツヤのご飯美味しくいただきました。
家族の者も「お米が作れるなんてすごーい!」と感動してました。
カ・バインダー?のパワーは頼もしいですね!!
寒くなってきたので、そろそろ薪ストーブの火も燃やし始めたのでしょうか?
お二人ともどうぞ風邪をひかないように気をつけてくださいね。
sex tel (金曜日, 03 11月 2017 17:30)
Hirohicie
oferta wróżki (金曜日, 17 11月 2017 23:35)
spessartyn