天日干しの新米は美味い!

お米の乾燥を天日でやるので「天日干し米」だが、ここ大分では多くの人が「かけ稲」と呼んでいる。”掛け干し”ならまだいいが、かけ稲という言い方だと、ちょっと帽子をハンガーにでもかけているイメージがして、あまり美味しそうな気がしない。したがって私は"天日干し"と呼ぶことにしている。

 

さて、今年も竹竿を使った天日干しが終わった。今年は昨年の倍の面積を耕作したため、竹竿の総延長は300mにもなった。遠目に見るとなかなか壮観である。ちなみに世間では、コンバインで稲刈りと脱穀を同時にやるので、乾燥はその後になり、乾燥機と呼ばれる機械で行われている。

 【世間】①稲刈り(コンバイン)②脱穀(コンバイン)③乾燥(乾燥機)

 【松本】①稲刈り(バインダー)②乾燥(天日干し)③脱穀(脱穀機)このように微妙に手順が異なる。

ところで天日干ししたお米ははなぜ美味いのだろうか?俗説だろうが近所の人に聞いたところ、稲を竹竿に掛けると、稲穂が逆さまになる。その時に残った養分がモミの中にゆっくりと下りてきて溜まるためだと言う。ん?ちょっと怪しい理屈だ。私の説はこうだ。乾燥とは稲穂に含まれる水分:20~30%を14~15%程度に減らすことである。そこで、世間で使われている乾燥機の熱源は灯油である。油を燃やし一晩から1日程度で一気に乾燥させる。これに対し天日干しは、2週間程度かけ少しづつ水分を減らす。つまり乾燥機を使う場合、本来持っているお米の美味さが一気に乾燥させることによって失われているのではないかだろうか。さらに言えば、私の田んぼもそうだが、一般に天日干しする田んぼは山間部が多い。山間部は棚田になっている。棚田は平地に対して日当たりが良く、また昼夜の寒暖の差が比較的大きい。

 

まとめてみると、私が考える美味しさの条件はこうだ。

①日当たり(光合成が活発)②寒暖の差(稲が夜に休み熟成、寒さで糖分が増す)③肥料をやり過ぎない(肥料過多は大味になりやすい)④ゆっくり乾燥(美味さを壊さない)

 

そういえば、友人のいる熊本・水俣に遊びに行った時、地元の銘柄米の条件のひとつに”田んぼの位置が標高150m以上あること”になっていることを知った。ちなみに私の田んぼは約180mの位置にある。また、私の米作りの師匠Kさんは、多くの水田を耕作しているが、自分で食べる保有米は、私の田んぼの並びの棚田で採れたものにしているそうだ。もちろん美味しいからである。天日干しだけでなく、私の田は地の利もありそうだ。

 

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