極寒の地

1/23の朝、小屋の前の温度計を見るとマイナス5℃に迫っていた。私は一人つぶやいた「記録更新かも」。家の中に戻ると、妻はストーブの前で新聞のチラシを見ていた。TVの下の引き出しから、いつもの”武器”(赤外線温度計)を取り出し、そそくさと一人出陣した。正面の山は少しだけ赤らんでいる。日の出には少し早い。記録更新には絶好の時間帯である。田畑は霜で一面真っ白だ。私はあたりかまわず赤外線をあてていった。

 

水路の水はプラス4℃、あとはぜ~んぶマイナスである。8℃、5℃・・・そして先日マイナス12℃を記録した近くの田んぼの、脱穀したもみ殻がまとまっているところに、赤外線をあてると、表示パネルはなんと”マイナス16℃”を表示した。新、新記録である。我が家の新記録である。

 

その時、あることが頭をよぎった。そう、以前仕事で工場で使う計量器の”校正検査”である。まさか、赤外線温度計は、正当なものだろうか?

 

ちなみに”校正”とは、仕事などで使う様々な計量器・測定器の精度は正しいか、を定期的に点検し、これに合格した計量器で測った値でないと信用できない、とするものでる。しからば、どうやって検査するかであるが、これには基準となる計量器を持ってきて、この値と比較することによって行うこととなっている。当然、その基準となる計量器(原器)そのものも”校正”する必要があり、どんどん元になる原器にさかのぼっていき、最後は国家的、あるいは国際的な大元の原器にたどりつくようになっているらしい。これらを定めた「計量法」という法律もあるようだ。

 

話を戻そう。これは仕事の話ではない。だいたいのところでいいのだ。私は赤外線温度計を小屋の前にさげている温度計と比較してみた。両者はマイナス4℃~5℃でだいたい同じだ。

はれて?田んぼの測定値、マイナス16℃の記録は認定されたのだ。

 

私はその証拠写真を、朝食の準備で忙しい妻の目の前にかざして、自慢げに見せた。「もう、やめてよ!」、「・・・」 男と女では関心事に少々ズレがあるようだ。


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