３／１４（金）未明・・・正確には深夜２時０７分、布団の下の畳が揺れ始めた。と思ったら、側に置いていた携帯がうっーうっーうっと叫び声を上げ、同時にブル、ブルと震え始めた。（遅いよお前、揺れる前に鳴らなきゃ意味ないだろう）と、ひとりごと。家全体がガタ、ガタ、ガタと激しく揺れ、なにやらバタバタと倒れる音がした。３０秒ほど続いただろうか。長かった。

２階に寝ていた私は、急いで一階に降りた。すると、ちょっとそっとの地震では目が覚めない妻が、一人で起きてテレビをつけていた。震源は大分の国東半島の海側で、最大震度５強。九州は地震の少ないところで、揺れを感じる地震は年に１回あるかないかである。東京での記憶がよみがえってきた。久しぶりの嫌な感触だ。

懐中電灯を手に、家の外の見回りにでた。ほとんどの家の電気がついていた。一通り見て回った後、隣の一人暮らしの家の周辺も回ってみた。異常なし。被害はなさそうだった。と、庭先を懐中電灯で照らすと、なにやら小動物の破片らしきものが。カラスかネコか、くわえていた餌でも落としていったのだろうか？

我が家の被害をまとめてみた。写真立ての倒れた物が３件。壁に吊るしていた額縁が外れたものが１件、そして格子戸にはめ込んでいた障子枠が１枚外れていた。いずれも不安定なものだけだった。朝、掃除をしていると、土間のテーブルに埃がだいぶ落ちていた。吹き抜け部分の壁がきしんだのだろう。

そういえば、１３日の夕方、断水があったが１時間ほどで復仇していた。これは近所の家屋で工事が行われ、誤って水道管を破損させたものだった。地震とは関係ないだろう。

そして本日１５日の朝、外の軒先を掃いていたら、突然、バンと音がして羽根が飛び散った。ちょっと大きめのむく鳥だろうか、窓にぶつかって倒れていた。

何かの本で読んだことがある。大地震の前触れで地磁気が乱れ、鳥の方向感覚が鈍り、異常行動を起こすことがある、と。でないことを祈りたい。