は大分は”仏の里”と呼ばれるくらい仏さんと縁のある地である。何を隠そう私は、中学のバレーボール部で”鬼の大松、仏の松本”と自ら呼んでいたくらい、私自身も仏さんとは縁が深い?と勝手に思っている。
※注:1964年東京オリンピックで金メダルをとった女子バレー部の監督大松博文は、その
厳しさから”鬼の大松”と呼ばれていた。対して、ゆるゆるの私は”仏の松本”とあいなったわけだ。
さて、数ある石仏で特に有名なのが「臼杵の石仏」である。なんでも国宝にも指定だれているとのことで、その石仏の近くにハスの花が美しいという話を聞いて、妻と久方ぶりに出かけけることになった。
自宅から車で一時間弱で到着した。夏休み前の金曜日ということもあってさほど混んでいなかったが、さすが国宝である。遠く四国は愛媛ナンバーのバスも見かけた。ちなみに四国と言えども、愛媛は海を挟んで大分の隣県である。フェリーで行けば意外と近かそうだ。
石仏の前に、田んぼの脇にあるハスの花を見に行った。5反(約5000㎡)ほどの田んぼを池にして植えたらしい。仏様にハスの花は付き物である。子供のころのお盆の時に、仏壇の脇に飾ってあったハスの照明を思い出した。原色のピンクで見応えがあった。
ちなみに、ハスは早朝より咲き始め、昼前には閉じてしまうそうな。また開花特にはポン、ポンと音がするらしい。したがってお昼過ぎに行っても閉じて見られないようだ。
そして、肝心の石仏であるが、なんといってもメインは国宝に指定されている「古園石仏」である。唇が赤く、妙にかわいげがあるような感じがした。
面白かったのが「山王山石仏」である。フツーの仏さんに対して顔が凛々しくないのだ。鼻もしゃげており、なんだか子供の顔のようでもある。まあ、はっきり言って不細工なのだ。ボランティアガイドによれば、素朴で、親しみやすい、とか言われていた。ものはいいようである。ただ、ある有名な画伯が絶賛した石仏とか。他に、しっかり色ののった石仏もあり、けっこう見応えのある石仏群であった。
帰りに地元の土産物屋で「エイトドーナッツ」を試食したら、これがすこぶる美味なのだ。形は丸い輪っかではなく、数字の「8」の形をしたのが4個入って¥250である。コストパフォーマンスもいい。自分の土産にと1袋買って帰った。