田舎暮らしの生物学的?な意味

田んぼ草取りをやっていると、どんなに防御しても蚊やブヨ(ブト)に刺されてしまう。移住した最初の年にブヨに腕を刺された時は、腫れがひどく熱も出た。しかし、最近は刺されてもムヒを塗ればおさまるようになってきた。ブヨの免疫がついたのだろう。

 

今、面白い本を読んでいる。「寄生虫なき病」文芸春秋社:である。多くの病気は細菌が外部から人に侵入して起こる。インフルエンザはもちろん、食中毒もしかりである。ところが花粉症やアトピーなどのアレルギーや免疫疾患は、体内の細菌や寄生虫などの異物がいなくなったり(不在)、バランスが崩れたことによって起こる免疫の暴走ではないか、という話である。

 

驚くことに、こういった体内の異物(細菌、寄生虫)は、現代病であるウツ病や、一部の癌、はては老化(エージング)にまで関係しているのではないか、との説まであるのだ。

 

かくいう私も花粉症持ちである。佐賀の田舎で生まれた私は、東京で花粉症になっている人を見て、”都会育ちの軟弱者の病気”と高を食っていた。ところが30歳代の後半に、突如くしゃみや鼻水が出だしたのである。「あ~俺も東京人になりはててしまったか」と気落ちしたことを思い出す。

 

体内に侵入した敵をやっつけるために免疫の機能がある。しかし、腸などの体内には多くの細菌や寄生虫が免疫と折り合いをつけ、住み着いている。免疫はすべての異物(外部)を敵とみなすことはなく、相手を選びながら適度に異物をかこっているのだ。そんななかで、ある種の異物が

無くなったたりすると、免疫の機能が暴走し、敵でもない花粉などを攻撃してしまうらしいのだ。

 

考えてみれば、東京で暮らすようになって大きく変わった。まず、井戸水じゃなく殺菌された水道の水を飲むようになった。そして石鹸で手を洗ったり(実家には風呂場にしか石鹸が無かった)、体調を崩せば直ぐに病院で抗生剤をもらうようになった。一言で言えば、都会の文明的な暮らしで清潔になったのだ。

 

清潔になるのはいいことばかりではないようだ。そんなことがこの本に書かれている。

 

田舎暮らしするようになって、田畑で土や草、そして様々な虫と毎日のように触れ合っている。このことを精神に”癒し”という人も多い。しかし、本当はもっと生物学的な意味で、物理的に体内に作用しているのかもしれないのだ。田舎暮らし、農的な暮らしの最大のメリットはこのことかもしれない。

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