阿蘇山の噴煙が来た

阿蘇山が”盛り上がって”いるらしい、というニュースを聞いていたが、いよいよ我が大分・緒方町にもその噴煙がやってきた。11/30朝、熊本の友人宅に遊びに行くため、その土産のひとつとして家の前の畑の野菜を収穫していた妻が「なんだか野菜が汚れている」と言う。

 

車を走り出して直ぐ、原尻の滝あたりから西側の空を見上げると、とぎれ歯切れの変な雲が漂っているではないか。「阿蘇山のアレかな?」「そうよ、アレよ間違いないよ」車中の夫婦の会話である。国道57号線の竹田市荻町付近から熊本との県境にかけて、その姿が明確になってきた。道路の端がなんだか赤っぽいのである。途中の野菜畑のキャベツも、気のせいか”レッドキャベツ”のように見えなくもない。

 

「いつぞやの御嶽山のように、噴石がドーン”とこないかな?」心配そうな妻の声がする。この57号線は大分と熊本を結ぶ幹線で、阿蘇の外輪山をまたいで通る。広い意味での火口の中を走る道路と言えなくもない。なにを隠そう、私の住む大分緒方町も、かの昔阿蘇山大噴火の火砕流で形とられた地域らしい    もっとも7万年も前とのことで、講釈を受けても「あぁそうですか」としか言いようがない話ではある。

 

そういえば、自宅近くの人で何回か「ドン」という爆発と思われる音が聞こえたという。「こりゃ、阿蘇駅付近はかなり盛り上がっているぞ」冗談話ではすまない、と本気で心配になってきた。

 

ところが外輪山を超え、火口中岳に近づく阿蘇駅付近まできくると、意に反して煙はだんだん細くなってきた。「なんだか、しょぼいな」不謹慎な声がする。大分からは向かい風で、煙がせまり広がって見えたが、横風の位置からみると高さはあるが、噴煙そのものはせいぜいいつもの桜島程度にしか見えない。ようは風向きの問題である。西側の熊本空港に影響が出る場合があるものの、全体としての直接の影響は火口周辺(中岳)に限られているようだ。

 

少しがっかりしながら?友人のいる水俣には昼前に着いた。友人は「すみません大分にご迷惑をおかけしています」と我が息子の不始末かのように、阿蘇の噴煙を詫びられた。熊本の南端水俣では、阿蘇山の影響はないが、鹿児島・桜島の噴煙がくることもあるらしい。自然はめぐりめぐるのだろう。

大分・緒方町の上空
大分・緒方町の上空
阿蘇山の外輪山滝室坂を下り中岳方向
阿蘇山の外輪山滝室坂を下り中岳方向

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