「アラジンと言えばストーブ」。私が東京で一人暮らしをしている時に初めて買ったストーブがアラジンの灯油ストーブであった。アラジンで有名なのはだるま型・対流式の青い炎を出すブルーフレームである。当時、灯油ストーブのステータスというべきものであった。
さすがに6畳一間のアパートに対流式はないだろう、ということで反射式のシルバーウイングを買った。アラジンの長い歴史の中で、で初めて反射式の型が作られて直ぐのことであった。コンパクトだか左右にツバサ(反射板)を広げれば大型のストーブに引けをとらない優れものである。買ってから既に35年以上たつが今だ現役である。途中使わない時期があったものの、正味20年近くは使っていることになる。
我が家の暖房は薪ストーブであるが、部分的にこのシルバーウイングのストーブは使っており、お客さんにけっこうかわいがられている。「かわいいね」「反射板が動き、面白いね」。ほとんどの方が初めて見ると言われる。もしかするとアラジンは九州には上陸しなかったのかもしれない。
もう少し使おうといことで、ストーブの芯を交換することにした。このシルバーウイングは既に廃番で純正部品はなく、ネット調べたところ互換品があった。なんと業者はかつて東京で住んでいた近くの国立市の業者であった。注文して3日して部品が届き自分で交換することにした。
少々手間取ったが何とか取り付けることができた。純正ではないのでマニュアルと多少異なる部分があったが、ポイントは本体に押し付け、いかにぴったし取り付けるかであった。
これでもう10年は大丈夫だろう。昔のものは高かったがしっかり作ってある。長く使っていると愛着もわいてくる。たぶん生涯もののひとつになるだろう。