冬の仕事:薪づくり

冬の仕事といえばなんといっても薪づくりである。我が家の暖房は薪ストーブでるからして、その燃料となる薪は石油を調達するのと同じようなものだ。近くのクヌギ林で伐採するのは石油を採掘するに相当し、チェーンソーで40㎝程の長さに玉切りし、斧で薪割りするのは石油を精製し灯油を作るが如し?

 

薪を作って3年になる。倒木して日のたたない水分をたっぷり含んだ木は、簡単に斧で割れる。反対に倒木後日が経ち、乾燥したした木の薪割りは大変だ。実は昨年ケヤキと思われる立派な木をいただいたが、倒木して既に1年以上経過したものだった。チェーンソーで玉切りするまではすんなりといった。しかし斧がまったく歯が立たないのだ。力を込めて斧を振りかぶっても、コーンとかん高い音をたて弾き返す。

私はしつこい性格である。しかし挑戦して15分であきらめていた。

 

最近、米作りの師匠Tさんから強力な武器を借りた。その名を”矢(ヤ)”と呼ぶ。鋭く尖った鉄の固まりである。木の断面にこの矢を当て、鉄の大ハンマーでたたいていく。

 

すごい!何回か大ハンマーでたたくとメリ、メリと鈍い音をたて矢が食い込んでいき、木が裂けていく。1本ではだめで、反対側にもう一本の矢を入れる。”敵”も必至だ。木の繊維が入り組んでおりやたら粘る。ゆるんだ最初の矢を取り出し、別の場所にまた矢を打ち込み、粘った繊維を切っていく。

 

割れた!苦節一年有余、ついに最強の木を薪にすることができたのだ。

 

薪にして2年くらい経過したものが薪ストーブにはベストだという。昨年より少しずつ積み上げてきた薪もようやく2年分くらいにはなったようだ。

 

会社務めで工場の生産技術をやっていたころ、”在庫は悪”であった。工場で利益を出す王道はムダをいかに無くすかである。ムダの最たるものがストック、備蓄という名の在庫である。在庫はその他のムダを隠すとも言われる。その本家、トヨタ自動車では、とことんムダを無くし、積み上げた利益がなんと今年2兆円を大きく超えるという。

 

その私が田舎暮らしをしている今、何をやっているかと言えば、米の備蓄1年分、薪の備蓄2年分・・・本(買って読んでいない)の備蓄3年分・・・本の備蓄はともかく、生活物資の備蓄は心のゆとりを生む。変われば変わるものだ。

問合せ

☎:090-6709-0484

☎:0974-27-2054

紅型(ビンガタ)タペストリ

2021年鶴亀

アクセスカウンター
カラコン 通販ダイエットサプリピアス通販モテコン