冬の仕事:道の補修

市道から我が家に上がる道は市道と里道の中間的なもので「組合道」と呼ばれている道路だ。集落の最小単位”隣保班”を組合とも呼び、ここに住む人達の労力で維持・管理されているんでいるからである。

 

この道は途中から両側の田んぼの高い畔の下を通っている。初春の立山アルペンルート、雪の壁をぬう道路に似てなくもいない。我が家の隣にある道祖神・観音様に通じる道でもあり、私は密かにこの道を”参道”と呼んでいる。

 

この参道の路肩が崩れかけいたため、補修作業をやることになった。師匠Tさんと二人で、段取りをした。Tさんは私のように半端な仕事はしない。やるからには、と本職顔負けである。

 

最初に崩れかかている部分の土を取り、そこに大きな石を敷いた。土台をしっかりするためだ。さらに既存のコンクリと新たなコンクリとの接合を強固にするため、コンクリにドリルで穴を明け、専用の鉄筋で叩き込む必要がある。このコンクリの穴あけに苦労した。手持ちの電気ドリルが家庭用でパワー不足なため簡単に穴が明かないのである。二人で交代しながらなんとか10本ほど叩き込むことができた。

 

次に縦横に鉄筋を組み結束線で縛っていく。コンクリは硬さはあるものの、引っ張りに弱く、曲げやせん断強度を強くするために鉄筋を入れるのだ。ちなみに、ビルの構造でいうと、鉄骨で全体の形を作り、その柱となるる骨の周りに張り巡らすのが鉄筋である。魚で言うと、背骨が鉄骨で、その周りの小骨が鉄筋ということになるのだろうか。

 

てなわけで、鉄筋を組んだ後は、最後が板で路肩の周りを囲んでいく型枠作りである。実はコンクリは石を含んでおりかなり重い。型枠をしっかり組んでおかないと、コンクリを流し込んだとき容易に崩れるのである。

 

翌日、ミキサー車でコンクリを入れコテで押さえて完成である。この場所には何とかミキサー車がすぐ側まで入れたのでよかった。当日、別の場所のコンクリ打ち作業を行ったが、この場所には直接ミキサー車が入れず、手作業でのコンクリ運搬となった。

 

車の”寄りつき”はとても重要である。木材運びでも軽トラで側まで行ければよいが、そうでない場合い一輪車を使ったり、へたをするて肩で担いでの運搬となる。言うまでもないが、田舎にいけばいくほど車の寄り付きが悪くなる。つまり里山風景が残っているとは、車の寄り付きが悪く開発するにもできなかった場所ともいえるのだろう。田舎暮らしは体力勝負と言われる所以である。 

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