大工事?完了

我が家の車庫の脇の水路上が大きく開いていた。板で塞いであったが、さすがに腐って危険な状態であったため、コンクリで補修することにした。水路上の橋の一部を補修するようなもので、道路の補修のように簡単ではない。おまけにこの場所には、小屋周りの排水のためのU字溝がきている。橋+排水溝+道路の”大工事”である

 

いつもの師匠Tさんに相談したところ。強度が必要であり、鉄筋をしっかり入れる必要がある。下面の型枠は水路の中から支柱が必要だ。大工事でかつ難工事である。コンクリ自体の強度も要求される。Tさんに、砂とセメントの割合はどのくらいがいいか尋ねると、ん~と考え「計ったことはない」「ざらつきと、色かな」と言われ「そう、感覚」「コンクリ色になればいい」・・・・わかったようなわからないような。少し自信をなくしかけ、Tさんに「手伝っても・・・」と言いかけたら、「自分でやってみろ」とひとり立ちを促された。やるしかない・・・か。

 

とりあえず私は砂と石を拾い集めることとした。私は体を使えば手に入る物にはお金をかけない主義である。近くに大きな緒方川が流れている。ところがこの川は何万年か前の阿蘇山の噴火に伴う火砕流の跡である。したがって、川底は一面が岩であり、砂や砂利といった川らしいところがほとんどない。

 

いろいろ調べたところ、同じ地区内に流れがゆるくなりおおきくカーブしているところに砂利が流れついたところがあることがわかった。軽トラで乗り付け、なんとか必要量を集めた。


工事の作戦を練った結果、以下の手順で工事することにした。

 ①小屋周りの排水溝工事:小屋のU字溝の先端を切欠き直径100ミリの排水パイプをはめ込む

 ②コンクリ型枠作り:水路から支柱を立て型枠の下面を支える梁を組む

 ③道路面の敷石設置:道路面にこぶし大の石を敷き固める

 ④パイプ面のモルタル塗り:

 ⑤コンクリ入れ:コンクリを鉄板上で練り型枠に流し込み鏝で押さえる

 ⑥すべり止め:コンクリ面をホウキで滑り止めの筋を入れる

 ⑦安全対策:赤い紐とロープをはる

 

本格的に工事に着手すると、近所のお年寄り達が散歩がてらにゾクゾクと(若干3人ほど)見学に来た。 「なにしちょる?」見ればわかると思うのだが、ひとり一人説明した。「おーたいしたもんじゃ」話は弾む。作業は中断する。ちょっと話が長くなると、家の土間に案内してお茶を出す。さらに話は長くなる。

 

都会と田舎で違うのはこのあたりの間合いの取り方である。多少の(予定の2、3倍)作業ロスよりも話が弾む方をとるようになってきた。何より話していれば自分も楽しいし、その中で「砂があるので使ったら」とか有益な話もいただくこともある。


話はそれるが、サラリーマンのころ工場では”1秒1円”と言われ、時間に対してとてもシビアな感覚が要求された。ところがここでは、1日1円にもならないような日も少なくない。明らかに時間の流れが違う。どちらが幸せなのだろうか?とても難しい方程式が必要なようだ。


 砂や石を拾い始めて2週間ほど経っただろうか。ようやく完成した。我ながら立派なものだ。後は陥没したり、水路に落下しないようひたすら祈る毎日である。

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