空を飛んだ!?

あー確かこんな感じだったよな。両手を大きく広げ上下に数回振りはじめると、手のひらだけでなく両腕全体で空気抵抗を感じていた。これまで1回だが2回だか飛んだ時の感触がよみがえってきたのだ。そしてふわりと浮かび上がり、電柱を見おろしていたので、5、6mの高さまで達していたと思う。


空中に浮かびながら、今度は平泳ぎのように前後のかき出して前に進んだ。途中、障害物を避けるため体を傾け、右へ左へゆっくりと飛んでいた。しばらくすると田んぼが見えて来たので、もう少し上に上がろうと、腕を大きく降った。けっこうな高さまで来たところで、下を見おろしたところ、ぼんやりしてよく見えない。


そう、私は強度の近視である。眼鏡をかけるのを忘れていたのだ。しかたなく、元の高さまで下降し、しばらく飛びながらあたりを見渡していた。どうも朝の見回りをやっているようだった。


私はここ大分に来てからも、工場に勤めていたこところ毎日やっていた現場巡回のクセが抜けなかった。毎朝起きてから、田んぼや畑そして家の周りを歩いているのだ。けっして散歩ではない、毎日歩きながら日々の変化を見ているのだ。ちゃんと目的意識を持って歩いており、難しく言えば”定点観測”をしているのである。妻は”朝の見回り”と呼んでいる。


話は戻って、近所でも数人が高台に集まり飛ぼうとしているのを見かけた。近くに行くと、なんとその人達の両腕には、魚のヒレと言おうか、鳥の羽根のようなものを付いていたのだ。私は「そんなものなくても飛べるよ」「ようは腕の振り方だから」とかなんとか講釈を始めていた・・・・


とそんな時、ガタガタと音がして「おはようございます」と声がするのが聞こえてきた。


どうも私は夢を見ていたようだった。しばらくして冷静に考えてみると、確かにこの夢は初めてではなかった。間違いなく同じ空を飛ぶ夢を見たことがある。その時に宿泊されているお客さんは東京の友人で、中学生の娘さんを連れて農業体験をしに来られていた。今回で既に3回目である。


もしかして以前そのお客さんが来た時に同じ夢を見たのだろうか?よくわからないが、気に入ってくれて毎年来てもらえるようになった。ゲンのよいお客さんといえるのだろうか。ちなみに今回は竹の子堀りや薪割りなど冬から春にかけての私の仕事を手伝って、じゃなくて体験してもらった。


朝食の時、夢の話や動物の話で盛り上がった。そして私が「僕の前世はカエルだと思う」そして「おそらく来世は鳥だろう」と言うと、どんな鳥がいいですか?と聞かれ「トンビだね」と答えた。


私の家から雄大なトンビが飛んでいるのが見える。空高くゆっくりと旋回しながら飛んでいる。そんな姿にひかれ、潜在意識となっているのだろう。


いろんな花が一気に咲き、草も茂ってきた。虫や鳥達にとっても待ち遠しかった春がようやくやってきた。

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