我が家の主食米”ヒノヒカリ”の美味さは今年も健在である。ご飯を茶碗に盛るとツヤツヤに光っている。そして口に入れるとほんのり甘い。この瞬間がたまらない。今さらながら日本人であることを実感する。
竹竿で天日干ししていた稲の脱穀をようやく先週末に行い、新米にありついたのだった。
10月になりいつもの人から「米はまだか~」の催促が来ていたが、今年は梅雨時の長雨で成長が遅かったのだ。例年より1週間は遅れている感じだった。9月になり晴れが続いたせいか、食味は良いようだ。去年より甘く粘りも感じる。自信を持って米を送ることができるのがうれしい。
そして今日(10/27)ほんとうに久しぶりの雨が降ってきた。10月になって初めて?の雨になるのだろうか。竹竿で天日干ししていた期間まったく雨に当たらなかった。初めてのことである。
たいていの作物がそうであるように、稲は天気がよければよく育つ。稲の場合、野菜と違って水路の水さえ切れなければ、雨は必ずしも降らなくていいのだ。水田というくらいだから当然かもしれない。
今年は虫の害や病気も少ない。成長が遅くなり稲の花が咲く8月下旬ころからお天気が続いたからだろう。そして台風も少なかったせいか倒伏がほとんどない。稲刈りのバインダーや脱穀機といった機械の調子もよく、順調に収穫できた。梅雨時はずいぶん心配したが、終わり良ければすべてよし、である。
もっとも、モチ米の香り米の稲刈りはこれからである。今週、農業体験で宿泊にみえられるお客さんと一緒にやる予定である。ほんとうは、この”香り米”をみんなに食べてほしいのだが、オコワにするため、我が家にみえられるお客さんにしか提供できないのが残念である。