"枯葉バッタ"

我が家の玄関の戸は、古い蔵戸を使っているが、木の格子にいろんな昆虫が”はさまって”いることは珍しいことではない。一番目にするのがご存じのアオカエルで、次に多いのがなぜかカマキリである。そんな虫達を妻は「こんなところのどこがいいのかしら?」と、少々じゃまくさい。なぜなら、ここにいられると、戸を開けるとき戸袋に挟まれそうで、気を使う必要があるからである。

 

私は、虫の気持ち、とりわけカエルの気持ちがよくわかる。”なんか落ち着きそうな場所”なのである。


ところが今回珍しい昆虫がその場所に居座っていた。一瞬、風に飛ばされた葉っぱがくっついているように見え、思わず手で掃おうとした。と、その時なんか変だな、としげしげと見つめると、なんと生きた虫ではないか。 


とにかくよくできている。胴周りに葉脈がきちんと”描かれ”、ご丁寧に中央部には”虫で食われたような穴”もある。そして、尻尾が葉っぱの”柄”になっているではないか。いわゆる虫の擬態である。


ここ大分に移住するまでは、バッタやカマキリなどの昆虫は緑色をしているものと思っていた。アオカエルにしたって”青”カエルというくらいだから青=緑色は当然の色であるはず。ところが意にはからんや、肝心のアオカエルにしたって、茶色のアオカエルがいるのである。その確信を持ったのは緑と茶の斑模様のカエルを見てからである。脱色とでも言おうか、まさに色が変わるその瞬間を目の当たりにすることができる。季節の変化によるのか、住む場所の変化によるものなのか、肌の色が変わり周りと同化してくるのであろう。


この”枯葉バッタ”は我が家の玄関の戸を、松の木でも見間違えたのかもしれない。バッタには色や木の臭がわかるのだろうか。はたまた触感で材質を見極めているとでもいうのだろうか?田舎暮らしには自然の不思議な世界の中で暮らすということでもある。興味はつきない。

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