田舎のお風呂

田舎暮しでお風呂といえば、なんといっても五右衛門風呂だろう。以前、泊まったことのある農家民泊で何軒の宿がそうであったし、それなりの風情があるのも事実である。しかし、我が家はオール電化であり、お風呂は”最新式”の電気で沸かすエコ給湯である。


実際にここで田舎暮しを初めてエコ給湯にしてよかった、とつくづく思う。昼間に汗を流して野良仕事をする。そんな時、ボタンひとつお湯を張ってくれるのは、とにかくありがたい。水入れや風呂焚きなどの時間を節約できるし、そしてなによりも安いのである。台所のコンロはIHであるから、我が家にガスはない。東京でガス代と電気代を合わせたのより、今の電気代があきらかに安いのである。


エコ給湯の弱点は追い炊きに難があるくらいだろう。したがって、理想的に言えば、エコ給湯に灯油のボイラーが併設されていれば、様々な用途に対応でき、コスト的にも有利だと思う。そんなお風呂が市販されているかどうかはわからないが。


一方、我が家の近所では薪風呂の家が何軒か残っている。もちろん、五右衛門ではなく、フツーのお風呂(湯船)に薪が使える焚口(ボイラー?)が付けてあるのだが。手間さえ考えなければ、薪という燃料がタダで手に入る田舎では、コスト的に最も有利なのは当然であろう。


薪風呂で思い出したが、私の生まれ育った家(佐賀)では、薪ではなく石炭を使って風呂を沸かしていた。たしか、焚口は横からではなく上から石炭を入れるようになっていたと思う。石炭は焚きつけがやや難しいが、いったん火がつくととにかく長持ちするのである。ゴ―と音をたてながら燃えている姿を思い出す。家の側には薪小屋でなく、石炭小屋があり、そこに業者の人がプロパンのボンベを取り換えにくるように、定期的に石炭を運んでくれていた。


さらに遡れば、オリンピック(1964年の)以前だが、”もや風呂”と呼ばれる地域の共同浴場があった。集落を流れる川の水をそのまま引き込み、参加している40軒ほどの家が一日交代で風呂当番(薪を持参して沸かす当番)をしていたのだ。ちょうどテレビが各戸に普及するのと、時を同じくして家風呂ができていった時代である。


どのような暮らしにするのか、お風呂選びも大きな分かれ道のひとつであろう。

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