「菜の花や　月は東に日は西に」と詠んだのは与謝野蕪村。で、それはいつころかといえば、月と太陽が同時に見えるころから推測して、４月の後半から５月にかけてらしい。その筋の人によれば”菜の花”は季語でバリバリの春と決まっているようだ。が、我が家にとっては１２月の初冬の出来事である。

何を思ったのか、１１月後半から早々と菜の花が先はじめ、はや満開である。南国、鹿児島・指宿に「菜の花マラソン大会」が開催されるのが、それでも１月である。ここ大分の山里、緒方町は冬が結構厳しい。連日零下になり、洗濯物が凍る日も珍しくはない。確か、例年２月後半から３月に咲き始めるのが菜の花である。

ＴＶニュースが言うように今年は暖冬なのだろう。と思っていた矢先、昨日の朝やたら冷え込んだ。外の温度計を見るとマイナス２度。いつもの冬がやってきたようだ。つい先日夏の花カンナの花が２度目の開花寸前であったが、この寒さで一気に枯れてしまった。そりゃそうだろう、カンナが１２月に咲いてはさすがにまずいだろう。少しほっと？した気分である。

我が家の冬の楽しみでは薪ストーブであるが、今年はこの薪の減りが少ない。昨年は１１月初旬から毎日のように炊いていたが今年は数えるくらいの日しか炊かなかった。ここ数日寒くなってきた。冬は冬らしく。と言いたいところだか、寒い日が続くと、やはり温かいにこしたことはない。