ひとりでバチかぶっくれた阿蘇神社

やはり阿蘇神社は倒壊していた。その無残な姿を目の前にすると、涙が出てきそうになった。ツバの長い山高帽のような屋根、あの威厳のあった阿蘇神社の楼門。そして拝殿までもがぺしゃこになって地べたに横たわっていた。

 

昨日、地震後はじめて阿蘇神社にお参りに行った。阿蘇までの道はスムーズで、自宅から1時間弱で着いた。阿蘇市内に入っても地震の形跡はどこにも見当たらなかった。そして阿蘇神社の境内に入ると突如、倒壊した神社が目に飛び込んできたのである。

 

参道近くの商店街も外観上はほとんど以前と変わらない。そう、阿蘇神社だけが見事に倒壊しているのである。町は外から見れば以前と同じで、どの店も開いている。しかし、人影はまばらであった。

 

行ってみないとわからないものである。倒壊した阿蘇神社のテレビ映像が目に焼き付いている。さぞや周辺も、と思いきや。”阿蘇市内異常なし”が実情である。

 

悪いところだけ写す新聞やテレビ。最悪の事態を想定して流される情報。注意せよ、はいい。そして被災地を注目してもらえるのもいいが、あれだけ悪い情報を流された今、お客さんは容易に戻ってくれないだろう。

 

 

若い夫婦が営んでいるあるパン屋さんに入り地震の状況を尋ねた。 「阿蘇神社がひとりでバチかぶってくれたのでしょう」「他はほとんど大丈夫でした」と言われた。家の中では倒れたりしたものもあったようだが、近くで建物そのものが痛んだ家はほとんどないのである。阿蘇神社を除いては。地元の人達に”自分達の身代わりになってくれた”と受け取られているようである。

 

私が子供のころ、”バチがあたる”とよく言われた。何か悪いことが起きると、日ごろの行いが悪かったので悪いことが起きた。と、戒められるのである。

 

因果応報、神仏が下す悪事をこらしめるための報いである。本来、私達が受けるはずだったバチ(罰)を身代わりになって阿蘇神社が受けてくれた、ということである。いかにも日本らしい謙虚なものの考え方であり、私の心に素直に入ってきた。 

 

お昼で寄った田んぼの中のカフェで発見があった。阿蘇市の平地の田んぼの脇で、水が自噴していたのである。透き通った冷たい湧き水と言うか、地下水とでも言おうか・・・なんとうらやましい田んぼ

 

また、阿蘇山の東側にそびえる根子岳も一部崩落したようだ。のこぎり山の一角が地震で欠けたらしい姿も見えた。

 

阿蘇神社の早期の復興を祈りたい。

そして多くの人が熊本・阿蘇そして大分に見えられることを待ち望んでいる。

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