6月18日に田植えをしてから天気に恵まれたこともあり、私の田んぼはすこぶる元気である。一方そうでない田んぼがあるのもまた現実の世界である。
田んぼで厄介なものと言えば、一にヒエ、二にジャンボタニシと言われている。昔からいる二ホンタニシの2~3倍大きいことからそう呼ばれている。食用のための養殖だろうと思われるが、以前に上流で誰かが放し、それが水路伝いに下流に拡大していったと言われている。水は天下のまわり者である。
私の田んぼにはフツ―のタニシしかいないので問題ないが、近くの国道沿いの平坦な田んぼにはどこにでもいるようだ。このジャンボタニシは田んぼの青草だけでなく小さいうちは稲の葉も食べる。したがって田植した後しばらくは水を浅く張ったり、専用の農薬を使ったりして被害を防いでいるそうである。
ところが、これらのジャンボタニシの対策をやっていなかったところで、全滅した田んぼが発生した。田植えして1か月経っただろうか、見事なまでに食べつくされており、その姿にただ驚いた。
もうひとつ、田んぼの敵であるヒエがまん延した田んぼもある。ヒエは私の田んぼにも当然だか出てくる。出るヒエは打て、じゃなくて取れ、でたひたすらヒエ取りするしかない。
私は今年からヒエ対策の除草剤をまくのを全面的に止めた。フツ―の田んぼでは数回使う除草剤を、昨年までは田植えした時に1回だけ使っていたが、今年はまったく除草剤無しにした。
近所の人達から、ここら辺は昔はヒエが少なかったと言われていたが、そのわけがようやくわかった。ヒエは取り残すと種が圃場に残り、翌年田植えしてから勝手に発芽して出てくる。”倍返し”と言おうか、ヒエは末代までたたるのである。結局のところ、昔はヒエ取りをしつこくやっていた、ということである。
田んぼに這いつくばってのヒエ取りはかなり辛い仕事である。人手が少なくなり、また高齢化するにしたがってほとんどの農家で除草剤に頼らざるをえなくなってくる。私の田んぼは2反弱なのでまだ手作業でなんとかなる(だろう?)。
来週はもう8月だ。ヒエ取りの季節である。今年はさらに頑張ってヒエ取りをやろう。
ジャンボタニシに食べつくされた田んぼ
ヒエだらけになった田んぼ
私の元気な田んぼ