Ⅴベルト

稲刈りして天日干ししたお米を脱穀する時に、私は脱穀機を使っている。脱穀作業も半ばを過ぎた10月下旬の話であるが、機械の調子が悪くなった。エンジンは快調なのに脱穀部分が次第に元気がなくなり、ついに回らなくなったのである。

 

すわ一大事。エンジン部分のカバーを開けると案の定、伝達系統のベルトがかなり緩んでいる。話には聞いていたが、この部分をいじるのは初めてである。ベルトの断面がⅤの形をしているので「Ⅴベルト」と呼ばれており、使っていれば次第に擦り減っていく消耗品、定期的に交換しなければならないものである

 

近くの農機具店やホームセンターに売っているが、種類とサイズを調べる必要がある。私の脱穀機は数十年前の中古の中古、ベルトの外周部も擦れて書かれていたはずの記号も読み取れない。結局、ベルトをそっくり外して販売店に持っていくことにした。

 

このベルトは正確に言うと台形をしており、相手のプーリーのV溝に入れて使う。よくみるとⅤ溝の底面ではなく、側面に接触するようになっている。したがって、長く使っているとベルトの側面がすり減り、最初台形だったのが、小さな三角計になっていくのである。

 

なるほど、替え時はベルトのテンションではなく、溝へのはまり方をみてわかるのだな。一人でうなずきながら、交換作業は無事終了した。自分でやるといろんなことがわかり、面白味もまた出てくる。

 

農業に機械は付き物。この農業機械の使いこなしでけっこう勝負は決まるようだ。高い機械を買って(買わされて?)メンテナンスをメーカに頼んでいる人が多いが、こんなことをやっていては幾らも残らなくなるのは自明である。設備投資を押さえ、自分で機械のめんどうをみないと、やっていられなくなる。

 

工業製品の製造工場も、個人でやる農業もキモは同じような気がする。

 

<ベルト外した状態>   <新旧のⅤベルト、厚みがかなり違う>    <新しいⅤベルトを装着>


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