掃除機の修理#2

「ちゃんと動いているよ」と、妻の明るい声がした。そりゃそうだろう、丸一日かけて修理したのだから。しかも同じところが2回目なのだ。今度はしっかり動いてくれないと、立つ瀬がないと言うものだ。

 

田植えが終わり、久しぶりに掃除機を手にした私は、なにやら不穏な空気感じて感じていた。時々モーターが勝手に止まるのである。そして、「パチン」と小さな音と共にきな臭い匂いした。「やば!」

私はすぐに掃除機のコンセントを抜いた。やっぱし来たか(この日が)。

 

去年の夏、苦労して掃除機をばらし、不具合の原因(ケーブル接点ドラムのの接触不良)を特定したものの、接触面を平滑にする導電性のグリースが見つからず、軽く清掃しただけで組み立てた。いずれ再発することはわかっていたが、なんとなくそのまま使い続けていたのだった。 

 

さてさて、二度目の解体を始めたものの、手順が思い出せず再び試行錯誤の作業となった。目的のケーブルボビン(巻取り部)は主要部を最後までばらさないと取り出せない構造になっていた。ようやく目的の部品を取り出してびっくり。

 

接触面がボロボロで、接点部の一方がきれいに?溶けていた。ショートしたのが明白だ。「こりゃ部品がないと再生できないな」と思いつつ、知恵を絞った。このところ共同機械の世話役などで忙しく、「野尻ファーストもいいけど、家のことも忘れずに」と、小言を言われており、なんとか挽回したい。

 

私は次善策を考えた。完全回復がダメでも掃除機としての機能が戻ればいい。ケーブルを巻き戻せなくても、出しっぱなしでもいいだろう。「まぁいいっか」・・・決断が早いと言うべきか、妥協するのが早いと言うべきなのか。

 

サラリーマンのころはエンジニアとして安易な妥協は禁物、常に最善を求めた。が、ここ大分で農業をやるようになり考え方が大きく変わった。自然相手の商売は思い通りいかない、いつのまにか「まぁいいっか」が口癖となっていた。

 

方針が決まれば実行あるのみ。ケーブルボビンをスルーし、直接本体部に接続し直すことにした。半田付けはわりとスムーズにできた。そしてバラした部品を組み立てた。「終わった」と思ったらネジが2個余っているではないか。ここは「まぁいいっか」とはいかない。再び部品をバラしてやり直しである。

 

ところがところがである。バラす組み立てる、バラす組み立てる、二度やり直してもその余った二個のネジの場所が見当たらないのである。三度やり直す気力が残っておらず、不本意ながら「まぁいいっか」

 

後で写真を整理して分かったのは、破損して取り外した接点の取り付けネジだったのである。

そしてそして、掃除機の試運転。「ウーン」とうなりながら動きだした。後二年は黙って動いてください

バラバラになった掃除機・・大丈夫か?

ケーブルボビンの

接点が溶けている

接触面がボロボロに、さらにスパークした跡が克明に・・・


①ケーブルボビン②モータ本体③上部カバー

④モーター本体カバー(黒)

⑤化粧板(銀)⑥車輪カバー

<完成>ケーブルは巻取りできなくなったが、ちゃんと使える


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