米の食味成分分析

自分で言うのもなんだが私が作ったお米は旨い。米を作り続けて6年目、そのことが数値で裏付けされたのである。

 

”旨さ”というものは味覚の一つであり、すべからず主観的なものである。そんな一般論では満足しない私は、恐れ多くもプロの米作り農家が行う「食味成分の検査」で白黒をつけることにしたのである。まぁ白黒と言っても、誰かが私の米にケチをつけているというわけではない。単に私の探求心だけなのだが。

 

私は何を隠そう”測り魔”である。何につけ数値で言わないと気が済まないタチである。温度計は各部屋にあり、小屋には外と中にある。水分計、糖度計、土の酸性度計、何に使うのか知らないが風速計、照度計に騒音計、はてや放射線を計るものさえある。ほとんど秋葉で買った中国製など安物であるが。

 

さてさて前置きはともかく検査の結果を見てみよう。品質評価値「77点」とある。ん?そんなものか・・・通知表で言えば5段階評価でせいぜい4程度か?

 

と思いきや、検査に出した地元の農業資材店の店長は言う。「この評価は80点満点です」。「そんならそうと早く言えよ」と言いたいところこらえて続けて聞くと、この店で検査に出した中で歴代でもトップ3に入る高評価というものであったのだ。

 

検査結果の詳細が解説してあった。蛋白質は数値が小さい程旨味があるということで、私の米は6.0。範囲4~10の中央値7よりかなり小さい。「よし!」旨さが数値で証明された瞬間である。粘りに影響するアミロースは「19.9」になっている。範囲15~25の中央値程度か。「まずまず」。水分は16.2であった。ここでは15~16が適とされ上限規格の16に近いほど望ましいとされている。ここはちょっとオーバーか。しかし水分の影響は1年を通しての保存性に影響するだけである。私の場合、玄米でなく籾で保管するため、保存性への影響はほとんど考えられない。

 

山間部の棚田で日当たりがよく、昼夜の寒暖差がでやすい場所の良さ。肥料(特に窒素分)を抑制すること。天日干し。様々な耕作条件の結果がこの高評価につながったのだろう。因果関係をストレートに関係ずけることはとても難しいことではるが、米作りの方向性が間違っていないことだけは確かめられたと思う。

 

とまぁ、自画自賛の論評となったが、数値で評価するとやはりわかり易くなることだけは確かである。水分の調整にやや反省点があるようだ。天日干しとは言え、自分の水分計で測りながら調整はしている。今年は10月に長雨となりとても難しかった。それと、天日干しの場合バラツキが出やすい弱点もある。米作り6年目とは、6回しか作ったことがない、ということでもある。まだまだ課題は尽きない。

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