「怪文書」騒動

大分の山里にも世間を騒がせる「怪文書」が舞い込んできた。怪文書と言っても政治的なものでなく、お金からみ、ズバリ言って振込め詐欺の怪文書である。

 

6月の初旬、集落のある人のお宅に怪しい郵便ハガキが舞い込んだ。その人はハガキは公的なもののようだが、読んでも何だかよくわからない。そこで取った行動は「とりあえず、そこに書いてある電話番号にかけてみよう」である。

 

その方がハガキの電話にかけてみると、なんだか要領の得ない対応をされ、そこで初めて”怪しい”と思ったそうである。そしてそのハガキを地元の駐在に届け、この場は事なきをえたのであった。

 

ところが、騒動はここからさらに深まっていくことになる。なんでもハガキを届けた駐在から「これは詐欺のハガキなので、近所にも注意喚起を」と言われたそうで、そのハガキのコピーをとり近所の人に「こういうハガキに注意を」と配られたのである。そしてその方がまた別の人にと、続くのである。

 

そしてご近所のある一人暮らしの人から私が相談を受けたのである。「こんな書付(文書)をもらったが、電話をした方がいいのでしょうか?」と聞かれたのである。私はこの文書を読んでびっくり。

 

文書の発信者には「法務省管轄支局 国民訴訟通達センター」とある。「なになに、法務省管轄・・・」怪しさ100%ではないか。もうほとんど脊髄反射。「これは詐欺の文書です!」私は断言した。そしてこの文書の出どころを遡っていっていき、事の次第がわかったのである。

 

このハガキはよく出来ている。「取り下げ最終期日 6月8日」とある。実はこのハガキが到着した日も6月8日だったのである。なんかわからないけど、”すぐ電話しなくちゃ”となるのである。これだけの人の心理を読むチエがあれば、もっとまともな商売に生かせそうな気がするのだが・・・

 

まさに伝言ゲームを地で行く。「こんなハガキが来ても電話してはダメ」がいつの間にか「何かあったらここに電話を」に姿を変えていたのである。また、この過程で何軒かの一人暮らしの人と話してみると、多くの人が詐欺からみの体験を持っていたのである。

 

ある人の体験談、最初に①家族構成を聞く電話がかかり、思わず子供はいるが一人暮らしと答えた、そして何日か経ったあと②怖い声で「お金を用意しておけ、一人暮らしは知っている」と脅された。そしてよく朝の電話に続く③「福岡の警察です」「昨日悪い奴を捕まえたら、お宅の名前と電話番号があったのでお知らせしておきます」ときたのである。

 

そうくれば必ず④ステップがあり、ここからが詐欺の本番となるはず。電話、郵便、宅配、訪問と様々なガードが必要になってくる。

 

田舎には様々な個人名簿がある「独居老人」を見守りサポートするのもそのひとつ。また葬式の放送もある。ご丁寧に喪主や通夜等の場所まで知らせてくれる。ひとつ間違えば、その筋の人が知りたい情報そのまんまである。田舎だからこそ起きる事件、と言えなくもないようである。 

問合せ

☎:090-6709-0484

☎:0974-27-2054

紅型(ビンガタ)タペストリ

2021年鶴亀

アクセスカウンター
カラコン 通販ダイエットサプリピアス通販モテコン