"三本の矢"に学ぶ「百本の根」とは?

戦国の武将、毛利元就が三人の我が子を前にして諭したと言われる「三本の矢の教え」。一本の矢では折れても、その矢を三本束ねれば簡単には折れない。一族が協力して強靭に生きよ、との教えである。

 

田んぼのヒエ取りは夏の風物詩、と言えば聞こえはいいが、実際は汗だらけ、泥にまみれての重労働である。朝晩のヒエ取りを初めてかれこれ二週間にはなるだろう、そんなある日、この「三本の矢」のことが頭をよぎったのである。

 

ヒエは親の仇。とにかく見つけ次第根元から引っこ抜く。抜くべし!抜くべし!。脳にスイッチが入る。ヒエ一族を根絶やしにするんだ、と。

 

ところがヒエはしぶとい。ヒエの生き残り戦略その1:秋に落ちた種は土に身を隠し冬を越す。その2:ヒエは目を出してから穂が出るまで稲とほとんど同じ形をしている。同じイネ科のせいもあるが見分けがつかないのである。その3:成長が早い。稲は10㎝程度の苗からスタートしたのに対して、ヒエは種が田んぼで発芽することから始まる。稲に対して圧倒的なハンデを背負っている。だが、1か月を過ぎるころ稲とほぼ同じ背丈になる。とにかく成長が早いのである。

 

そして極めつけがその根の強靭さ(その4:)である。ひとつの茎から大小10本ほどの根があるとすると、分けつして10本ほどになったヒエの根の総数は約100本。そうなったヒエは片手ではもう抜けない。たかが草でも根が100本になると強靭になる。ヒエは自らが生き残るために必死である。私もそんなヒエに学ばなければならない。そうヒエの「100本の根」に。

 

※諦めの悪い私は奥の手をとる。泥水の中、根本に深く手を入れ、数本づ何度かに分けて指先で根を切るのである。100本の根をばらすのである。

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