蜂の逆襲

洗濯干し場のテラス裏側に石垣があり、その上に大きな野ばらが陣取っている。その中に蜂の巣があることは知っていた。妻にも「ここに蜂の巣が二つあるので気をつけて」と注意喚起するまでの余裕があった。が、心優しき私は、つい仏ごころを出してしまう。「近いうちに始末するとして、せっかく巣作り・子育てをしているのだから、しばらく様子をみようか・・・・」これが仇となってしまった。

 

その野ばらのそばの、わりついたツタを取り払っている時のことである。私はすかっり蜂の巣のことを忘れていた。嫌なことはグズグズと頭に残るが、大事なことは目の前のことでも忘れてしまう。私もすっかり年をとってしまった。

 

えぃ!っとツタを引くと、そのツタは野ばらの方にも伸びていたのである。ゆさゆさっと野ばらが揺れた。とその瞬間、ブーン、ブーンとスゴイ音がした0.8秒後、目の前に無数の蜂が飛び交っていた。梯子から飛び落り、準備運動(足の屈伸など)することなくいきなりダッシュ。

 

が、その1.5秒後、先頭の蜂に追いつかれ左手の甲にブスリ!矢が撃ち込まれた。ペニシリン注射を10本ほどまとめて打たれたような衝撃が左手に走った。10mほど逃げ、追っ手が無いことを確認した私は立ち止まるなり急いで手袋を脱いだ。左手の中ほどに赤い目印がついている。

 

すぐさま刺された周辺を毒を絞るように揉み出す。そして近くの畑にいた妻に「刺された~」と助けを求めた。しばらくきょとんとしていたので「蜂だ、ハチ!」。ようやく事態を理解して「えーまた刺されたの」と、ぶつぶつ言いながら、慌てることもなく家に入った。(衛生兵としての自覚に疑問符がつく)

しばらくして田舎化暮らしの常備薬「ムヒ」と氷(アイスノン)を持ってきてくれた。

 

ハチに刺されたら①絞る②ムヒ③冷やす、毎年のことなので手慣れたものだ。ひと通り処置が終わって刺されたところを見ると、少々赤い。指先を握ると手の甲が突っ張っている。やっぱり腫れているんだな。残念だが負傷を認めざるをえない。

 

30分ほど①②③を繰り返していると痛みがとれてきた。「よし、直ったぞ」とカラ元気を出して残っている作業を続けた。夕食時には腫れのピークが過ぎ、翌朝にはほとんど腫れが引いていた。私の手を見ながら妻が「私が刺された時はグローブみたいになったのに・・・」なんだが納得していないようだ。

「蜂に刺され続けて7年目」「年季が違うよ!」

 

でも、やっぱり蜂に刺されると痛い。けっして慣れたくはないものだ。

撤退痕!!

負傷痕

撃墜された蜂の巣A:小型

(その1)戦死者12匹

撃墜された蜂の巣B:大型

(その2)戦死者23匹


適ながらあっぱれ? 獰猛な面構え


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