田舎に住んでいても、ネットの中は世界に繋がり同じ環境である。近くに店は無くても、ネット注文すれば便利さはさほど変わらない。いろんな物をネットで買うようになった。最大の買い物はなんといっても「IHのレンジ」であろう。隣り町まで出かければに「ケーズ電器」や「ベスト電器」もあるが、ネット検索すると、同じ物でも2~3割も安く、思い切って注文した。
念のため着払いにし、配達された時に「本物か?」と、商品の梱包から念入りに調べた。そして取り付け、取り外しも問題なくできた。大型電器屋が流行らなくなるはずである。ちょっと腕に覚えがあれば、確実にネットが安い。店舗を持っていないため当たり前の話である。
そんなネットのご利益もあれば、その弊害も東京暮らしと同じようにやってくる。
先日、妻が「変なメールが来たんだけど」と携帯のショートメールを示した。なになに「佐川急便が配達に来て不在だった」だと?。そんなはずはない。今日は朝からずーっと家にいた。いつものように?、家の前を歩く人すらいなかった。
不在の時は「不在通知」の紙を置いていく。ヤマトも佐川も、もちろん郵パックも同じである。以前、着払い配達の時に事前に配達の電話があったが、メールで連絡が来たことは一度もない。
「これは怪しい」。さらにメール最後には「sagawa-bake.com」とリンクまで貼ってある。思わず大きな声で「めっちゃくちゃ怪しい!」
ウイルス等に強いipadで恐る恐るそのURLを入力してみると、赤色の大きな文字でipadの警告表示が出た。「やばっ!」。怖いもの見たさもあり、そのままリターンキーを押すと、佐川急便のサイト
が表示された。
ん?なんだ、フツ―の会社のサイトか、と隅々までみて見ると
①URLを「sagawa-bake.com」と入力したが、「sagawa-ido.com」に変換され接続されている
②中央のメニュー右端、赤色で「荷物問合せサービス」として、な、なんと”インストール”のタブが
あり、何らかのアプリをインストールようにし向けられているではないか!!。
これで100%危険な偽サイトであることをが決定した。
念のため、検索アプリで本物の佐川急便サイトを表示し、両者を見比べてみることにした。よく出来た偽物サイトである。見た目にはほとんど同じではないか。
そして、本物サイトには、ショートメールを利用した偽サイトの注意情報があった。
まぁ、よく出来た手口である。なによりもショートメールを使えば、誰にでも簡単に送りつけられるではないか。ヘタな鉄砲数打てば当たる。間違って偽サイトの中を突き進んで行く人が出てくるだろう。
ネットの有難さは田舎に住んでみると特に強く感じる。しかし、便利さが都会並みであれば、危険さも都会並みということか。ガラ携でも油断ならない。クワバラクワバラ
携帯に届いたショートメール
⇩ ニセ佐川急便のサイト
本物佐川急便のサイト
ニセ物のサイト:sagawa-ido.com
赤色メニューで「貨物追跡サービス」としてアプリをインストールするようになっている。
細部を見ると、本物に比べ図形など”手抜き”部分が多い。「お知らせ」には何も書かれていない
本物のサイト:sagawa-exp.co.jp
赤色メニューで「お荷物問合せサービス」として番号を入力するようになっている
「お知らせ」に、『佐川急便を装った迷惑メールにご注意』とあり、詳しい手口が書かれていた。