田舎暮らしとは”夜は闇の中の暮らし”である。したがって当然、文明の利器たる懐中電灯が欠かせない道具のひとつになっている。ある時、旅先の観光地で夕飯を食べに出かけた帰り「町中は懐中電灯が無くても歩けるんだ」と妙に感心したことを思い出す。大分の山里で暮らして7年め、私もすっかり土地の人になってしまったようだ。
先日、宿泊に見えられたお客さんと話している時「この家には懐中電灯がたくさんありますね」と”意外な”感想をもらされた。私としてはさほど意識していなかったが「そうかなー」と、その場で家中の懐中電灯を集めてみた。
あるある、集めて自分でびっくり。お客さんの部屋の柱に設置している「壁掛け式の懐中電灯」をはじめ、各部屋には当然のことのように1台あり、そして小屋の前、土蔵の入り口、さらには駐車場にと、くまなく設置してあった。(と、いっても、全て私が設置)、現役だけでゆうに10個を超えていた。
断っておくが私は収集家ではない。あくまで実生活に必要な懐中電灯を求めていった結果が、この数になったのである?!。
お客さんから「どれが一番いいですか?」との問いに、迷わず「コストパフォーマンスが最も良いのはこれです」と一押しの懐中電灯を紹介した。言うまでもなくコストとは購入価格であり、パフォーマンスとは明るさ、そして使い勝手のことである。
また、懐中電灯の標準形とは、”単一乾電池2本”これがベストである。それはなぜか?
①持ち易さ・・・片手で握ってちょうどよいサイズ
②電池の調達し易さと、電池の持ち(稼働時間)・・・単一電池使用
③設置・・・小さすぎれば見えにくい、大き過ぎればじゃまになる
そしてもう一言、あの2011年の震災のことを思い出してもらいたい。被災地で何か足りなかったのか?それは、ガソリンと単一の乾電池。つまり懐中電灯である。単一の乾電池は全国的に品切れになっていたことを。
この条件で、抜群のコストパフォーマンスを示したのが以下である。
メーカー:OHM(オーム)電気 型番:LHP-07BL7 購入先:コスモス(九州のドラックストア)
価格:なんと!¥498(税込)しかも電池付き。夜中に試してみると軽く100M先の家を明るく照らす。
スペックでは光束(光の強さ)65Lmと、東芝、パナソニックなどいわゆるメーカー品の3~4倍もある。
乾電池評論家?として、ついでに「買ってはいけない懐中電灯」も紹介したい。ズバリ、100均で売っている懐中電灯である。移住した最初にケチって3個ほど買った。そして、すべて3か月と持たなかった。1か月を過ぎたころから、付いたり消えたり。つまり、接触不良が起きる。懐中電灯をばらしてみる、SWの板金が軟弱で接触面が安定していない、そしてきちんとしたメッキもしていない。おまけに、とにかく暗い。安物買いの銭失いとはこのことである。
念のためにお伝えしておきたい。100均で売っている電池は及第点である。値段の分の価値は十分にあると言えるだろう。
蛇足ながら、あまり良くなかったのがEⅬPAのDOPーLR303である。一見丈夫そうで、雨でも使えるという歌い文句文句だった。使ってみるとSW部が硬くて操作しずらい。そして1年を過ぎたころから接触不良で使えなくなってしまった。2個買ったが2個とも同じような経緯であった。
そういえば、このELPA(朝日電器)といって思い出すのがのLED電球である。玄関などの常夜灯として、このメーカの1.4Wのものを使ってみたが、ピタリ1年で切れてしまった。しかも3回(3年)連続である。スペックでは耐久性7,000時間となっているので3年以上は持たなければいけないのだが・・
まとめよう、懐中電灯を買うなら「コスモス」で。OHM電器の懐中電灯「LHP-07BL7」を推奨したい。田舎暮らしで欠かせない”懐中電灯Award2018”を贈りたい。勝手に・・・
家中の懐中電灯を集めてみると
懐中電灯Award2018にさん然と輝くOHMの懐中電灯
LHP-07BL7
◎とにかく明るい ”65Lm”
◎安い!コスモス価格¥498(税込)
〇軽い(耐久性は?)
壁掛け式:引きぬいて点灯
デザインは良い。そして壊れない・・・が
・東芝(KFL102) 12Ⅼm
・パナソニック(BF158B)18Lm
価格¥1,000~1,500円
”買ってはいけない”懐中電灯
×とにかく暗い
×接触不良で点灯しなくなる
あんまり良くない懐中電灯
EⅬPA DOPーLR303
▲頑丈だがSWが操作しずらい
×1年経過後に接触不良
・17Lm 価格¥1,200