松のムシ取り

長く続いた雨が上がり、ふと庭先の五葉松を見ると、頭のてっぺんが禿げているではないか。ひと目見て何十年か経つ、十分に年寄りの五葉松ではある。・・・ん、もしかして何年か前に大発生した松の葉を食べるムシでは・・・?

 

脚立を立て、おそるおそる上から覗いて見ると、見事に剥げている。そして薄い緑色の芋虫が松の一本、一本の葉にしっかりとへばりついてる。またしてもやられてしまった。

 

前回は、ただただ、がむしゃらに虫取りをした。今回はじっくりと攻めよう。わが軍も少しは成長しないと・・・ということで、敵の正体を調査することから始めた。ふむふむ、調べてみると この小さな芋虫はハバチという蜂の原種の幼虫で、写真で見比べるとマツノミドハバチのようだ。蜂といっても人を刺すことはなく、黒く細長い形をしている。そういえば確かにそのようなヘンな虫が飛んでいる記憶がある。あいつの幼虫か・・・

 

よし、敵の正体が分かった。ではどのような退治せよ、といわれるのか? 退治することを専門用語で”防除”という。「〇△乳剤を△倍に薄め・・・」ようするに殺虫剤をまけ、ということか。これはダメだ。我が家は農薬だけは使わない主義である。不採用!

 

他のやり方はと・・・「捕殺」ホ、サ、ツ、つまり指で摘まんで潰せ、と書いてある。なんだかんだ調べてはみたものの、つまるところ一匹、一匹潰すしかなさそうである。

 

というわけで前回と同じ、”捕殺大作成”ということになった。小道具はいつもと同じ、作業服に麦わら帽、そして薄手のビニール手袋。やり始めて思うのは、指先で潰すとなると、手袋をしているとはいえ、けっこう汚れる。そこで摘まんではポイっと道路へ投げ捨てることんした。季節は真夏、コンクリの路面は熱い。か弱い芋虫をはあっという間に動かなくなる。

 

摘まんではポイッ、摘まんではポイッ、何百回やっただろうか。いや、もう一桁上か・・・ 朝晩つづけ

て、もう三日、ようやく敵の姿が見えなくなってきた。

 ”無農薬”とは、根気と体力勝負のことである。

庭先の五葉松の雄姿

その天辺がハ、ハ、禿げ頭に

よくよく見ると、無数のムシが・・・!


問合せ

☎:090-6709-0484

☎:0974-27-2054

紅型(ビンガタ)タペストリ

2021年鶴亀

アクセスカウンター
カラコン 通販ダイエットサプリピアス通販モテコン