今年もやっぱりやってきた。田んぼのヒエ取り(草取り)シーズン到来である。ついこの間に終わったかと思っていたが、いつの間にか、またまたやってきた。
ほぼ無農薬でやっている我が家の田んぼである。田植えを1ヵ月過ぎると当然のごとく、いや我が物顔で生えてくる。朝は5時半には起きて2時間、夕方は日陰になって2時間 ひたすら草とりの毎日である。
夏場の圃場の中の草取りのことえを俗に「ヒエ取り」という。稲の最強の相手=敵であるヒエ(イヌビエ等)を退治するためである。しかし敵はヒエだけではない。物量でいえば「カヤツリグサ」が一番多く、その次が畳表の材料ともなる「イグサ」であろうか。
勝負は草の花が咲く前、正確にいえば種ができる前に根こそぎ抜き去ることである。花が咲く前であれば、抜いた草を田んぼの畔に放置しておけばひとりでに枯れる。また、圃場の泥の中にうまく埋めれば、緑肥にもなり一石二鳥にもなる。
花が咲いた後の草は、とにかく田んぼから遠ざけなければならない。田んぼの水は”天下の回り者”。下流の田んぼで同じ水が使われるため「ヒエの種を流すな」となる。人によっては山まで捨てに行ったり、はたまた焼却したりもする。私自身も抜いたヒエは、家の裏のカボス畑まで捨てに行く。
もう一つのポイントは、田んぼの水を抜く、中干(ナカボシ)前にすることでる。中干をやると圃場の土が硬くなるため、草を根こそぎ抜くことはできなくなる。根が残っていると、直ぐにヒコバエが生えてくる。草は根から絶て、である。草取りを急がねば!
多くの農家は除草剤という文明の利器を使う。大分で米を作り始めた8年前は控えめではあったが私も除草剤を使っていた。そして4年目から除草剤を止め、ひたすら手作業でやっている。
夏場の草取りはほんとうにきつい、そして辛い仕事である。腰を曲げ、時に四つん這いになり、そして泥まみれ、汗だくの仕事である。時々TVニュースで田んぼ老人が倒れ、そのまま・・・。あながち人ごとではない。しかし、ここは意地だ。やると決めたら最後まで、男の意地だ~あ~あ
還暦を過ぎて4年目、。さすがにしんどくなってきた・・・です。
草が生えていないエリア
様々な雑草がびっしり生えているエリア
雑草:カヤツリグサ
雑草:イグサ
雑草:ホタルイ
雑草:最強の天敵ヒエ