「離合注意」

「離合注意」九州でよく見かける道路標識のひとつである。先日、宿泊で関東地方から見えられお客さんに尋ねられてあらためて思い出した。その昔、東北出身の妻が九州で車の運転をしている時に助手席の私に聞くではないか。「これなんて読むの?」「どういう意味?」。えっ???

 

「ハナレアイ?」「離れて運転しろ?」「車間距離をとれってこと?」?。違います。リゴウチュウイと発音します。道が狭いので対向車とのすれ違いに注意せよ、という意味です。

 

「初めて聞いた~」。

 

九州の田舎で生まれ育った私は、何の疑問を抱くことなく、この理路整然とした四文字熟語が頭に残っていた。「離合」=離れていた対向車が相互に近づいてくる様を指す。この言葉を見ただけでその情景が頭に浮かぶではないか?・・・よく考えてみると少し変なような気がしないではない。

 

しからば、標準語でなんと言うべきなのか?「すれ違い」ん、まぁ・・・しかい、道路標識で「すれ違い注意」ではサマにならない。標識なんだから漢字でビシッと決めて欲しい。

 

それでは「道幅狭注意」「幅員減少注意」・・・ん?なんだか中国語のようだ。しかも”ジアマリ”気味でしっくりこない。全国的に「幅員減少」の標識は確かにあるが、これは走行車線内の話であり、対向車との関係は何も言っていない。そう、気配りが足りないのだ。

 

そうやって考えてみると、熟語の基本は4文字の漢字であること。そし対向車まで気を配り、見事に4文字に集約した「離合注意」の九州熟語に関心しきりの私であった。

 

竹田市・岡城址の下を抜けるトンネルの入り口付近

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