私は固い敷布団が好きだ。もちろん枕も蕎麦枕など固いのなければ眠れない。旅館に泊まってもベットより断然布団派である。最近よく目にするのが”低反発○○”である。店員がいるとつい言いたくなる「高反発の物はありませんか?」。体重が分散して身体にいいですよ、とか言われる。いくら身体によくても自分の身体が拒否反応を起こす。そもそもが、ふにゃふにゃなものが気に食わないのだ。世の中、ビシッと気合の入ったモノとつき合いたいものだと思う。
これまで出会って一番良かったのが、ビジネスホテル「スーパーホテル」のロフト式の狭いベットに敷いてある敷布団であった。触ってみると、もうほとんど小学校の体育の時間のマット。そうマット運動で使う、やたら重く分厚い木綿のカバーで覆われた超頑丈なアレに似た感触であった。その時にホテルのフロントでメーカーと型番を聞いたがわからなかった。マット運動のマットと言えば、当時の噂では中身はワラが入っていたとか・・・真偽は定かでない。
さて、昨年の9月のある日、めずらしく大分のデパートで買い物をした。そこで新潟県の物産展をやって
おり、片隅の展示物のベットにピピっと反応した。触ってみると固いではないか。店員から「どうぞ寝てみてください」言われ、横になって驚いた。「おっ沈まない」。立ち上がって再び手で押してみる。力を入れるとじんわりと沈む。体育のマットよりかは柔らかい。人間こうでなくっちゃ、いや人間でなく敷布団なのだが歯ごたえを感じる。堅物で渋みがある。男の哀愁が漂うような?・・・とにかく逸品。
「これはいい!」「いくらですか?」
少々値が張ったが即金で支払を済ませ、新潟の工場から新品を届けてもらうことにした。1週間くらいで届いた敷布団には毎日お世話になっている。4ヵ月使ってみて評価をしてみた。
・寝心地は抜群、超優れもの・・・但し好みによる
・四つ折りなので畳の上で干すのにいい。縦でも横でも素直に立つ。空気が通るのはとてもよい。
・四つのセパレートになっており、ファスナーで中味を出し入れ出来る。つまり相互に出し入れができる
ので定期的に中央部と外側の入れ替えして、片減りを防げるのである。
・但し、通常の押し入れは三つ折りサイズが多いので、押し入れサイズによっては適不適があるだろう。
<総合評価>85点(値段がちと高いので・・・¥37,580(税・送料込))
「フォールドマットンベーシック・ベリーハード」とかいう、長いカタカナの名称