その昔米の収納は藁(わら)で編んだ俵(たわら)であった。1俵(ぴょう)60㎏がその単位重量で、現在でも収穫の単位収量とし1反(約1,000㎡)当たりの収量、例えば8俵/反とか使われていた。そして、現在の収納の基本は紙で作られた袋が使われ、30㎏が基本単位になっている。したがって現在の反収は30㎏袋の数で表し、”16袋/反”などと表す。
前置きはさておき、その30㎏の米袋は籾摺りした後の玄米を収納し、出荷・保管する際に使われるため、生産農家や流通業者である農協等で使用し、通常消費者は見る機会がないものである。その昔は米の種類や名前などを表示だけのシンプルなデザインがほとんであったが、現在はけっこう派手になっている。
農協等に出荷する農家は指定の米袋を使用する必要があるため、当然毎年新品の米袋を使うが、自家保有米や籾摺りじできる小米を入れる袋は必ずしも新品の袋を使う必要はない。そこで、より安いものとして一度使用したものを再利用する中古の米袋が販売されている。新品の袋は、安いもので一袋30~40円程度するが、中古だと10円程安く販売されている。
実はこの中古の米袋を見ると、地域ごとに特徴があってけっこう面白い。少し集めてみた。
熊本ゆるキャラ№1
ご存知の「くまもん」
最強の米袋!!
千葉の「チーバくん」初めて見たが・・・
鼻先が房総半島の千葉県を模った地図ゆるキャラ
滋賀県 「滋賀湖」?
滋賀県の琵琶湖の北側で採れたお米のこと?
長野県
「野沢道祖神祭り」
ちっと芸術的な絵柄
宮城県
「うまさにいちず」と
真面目に言葉で訴える
「兵庫」より「丹波」や「ひかみ」の方が知名度があるからか?
福島県の地元では
「うつくしま福島」が
キャッチフレーズです
福島の米袋には
「放射性物質検査済」
農産物の全品検査は今でも継続されている